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ピアノルーム練馬の講師がお届けるする -
ピアノ Diary
曲を作曲した音楽家が他界してから
何百年も愛されるクラシックの作品は、
そもそも「古くなる」という概念がないので、
過去の思い出を回想させてくれないが、
歌謡曲、所謂流行歌を聴いていると、
その曲がヒットしていたときの出来事や風景が蘇ります。
例えば、
「川の流れのように」
を聴くと平成元年の出来事を思い出すことが出来ますが、
「モーツァルトのピアノソナタ K545」
を聴いたとしても260年前の歴史を思い出すことはありません。
このように、
曲のジャンルや技術・技巧、楽器の構成、内容等に関わらず、
古くならずに安定して残っている部分が流行り廃りのある作品に、
感情移入等の面で劣る要因になる場合もあるというのを、
お客様等の反応で 目の当たりにしたことがあり、
「想い」という人の心に突き刺さるようなものを痛感し、
ひとつひとつの作品に対しての向き合い方を
より考えるようになった気が致します。