ピアノ Diary
テレビCMは15 秒ロットの短い時間で商品等の宣伝をしていますが、
「映像」「言葉」「音楽」
の 3 つの情報を 1 度に放っている訳なので、
相当な刺激の芸術作品であるということが言えると思います。
全てが重要で、
いわばピアノトリオのように3本柱のような構成ですが、
良くない言われ方では、
何が主役か分からない、
という意見や、
何をアピール するためのものか分からない、
作品としては憶えていても、
何のコマーシャル なのかは思い出せない、
というものが多いという感想も耳にします。
ただ、物理的に言うと、
テレビ画面に背を向けている時にでも無視することが 出来ない「音楽」は、
その役割と比重がとても高いといえます。
それも、立場としては1方向ではなく、
そのCMに採用されたことでその曲がヒットするような一挙両得な例もあれば、
テレビ画面を観ない状態でも、 曲を聴いただけで、
何のCMであるか連想できてしまうパターンで
「音楽」や「曲」 というよりは
「音声」と分類した方が良いものまであるような現象もあります。
全てが三位一体になって起こる中での現象であることは変わりないですが、
家電や機械音、サイレン等のもののことだけではなく、
こういったことも、「効果音」と言えるのではないでしょうか。
1つの作品を作るにあたり、
短い時間で表現をすることに対してのアピール 方法は、音楽だけで考えても、
作・編曲、演奏、様々な面から考えることが 出来ると思います。
短いからこその難しさはありますが、無限大の可能性の凝縮ともいえる、
素晴らしい効果のある芸術作品で、
その短い時間の中から多くのことを学ぶ ことが出来ます。