ピアノ Diary
“これはワンパターンと個性どちらですか?” と、
いう質問…
紙一重なのかもしれませんが、
「この人の作品はいつもこのパターンだ」なのか、
「メロディーを聴くと、作曲者が誰だか見当がつく」なのか、
表現の印象は随分違いますが、
単なる言い方の違いだけで、
同じことを、ただ良い言い方と良くない言い方をしているだけなのでしょうか。
作曲の視点で考えた時には、何がパターン化されているものなのか、
その人特有の表現なのかによって違い、
それを楽譜上で分析すると分かる部分もあるのですが、
そういった理論上で説明しながらお答えすれば、
最初の質問にも真摯に回答することが出来るのかもしれませんが、
(実際レッスンではそう いったことも含め、お話することが出来ますが、)
「音楽」は、聴いている みなさんがどう感じるか、
という感情も大きく関わるため、
専門的な音楽の講義や理論や作・編曲のレッスンでの質問ではなく、
曲を聴いている中での お話の場合、質問自体も本来のセオリーではなく、
「ワンパターンに聞こえる 曲」
「個性的に聞こえる曲」
というのが求められている答えなのではないかと 思います...。
そして、その視点から向き合ってみても感じることは、
飽きや流行を感じさせることなく、世代を問わず、
作曲者の見当がつくほどの確立が出来た巨匠の作曲者には、
「個性」というものが生まれるのではないでしょうか。。
音楽にももちろん理論やルールのような決まり事もあり、
その上に成り立っているいるものではありますが、
技術やセンスも求められ、聴衆の感情も左右する芸術でもあるため、
答えが1つでないのも事実です。
楽器を演奏するうえで、
「基礎」と「個性」を大事に...と言っている私ですが、
作曲は創作段階からそれを問われていることになると思うと、
さらに難しく感じますが、創造や想像は未知数です。
この質問が困る質問というわけではありませんが、
自身の創作や演奏活動においても、レッスンの中でも、
そういったことを総合的に考えられたら良いと改めて思いました。