ピアノ Diary
私達が、音楽を学んでいくにあたり、楽器の奏法以外で、理論や歴史、
ソルフェージュ等の勉強が必要となりますが、
今回は、そこで使用している教科書のお話です。
私達が演奏する際に、様々な作曲家の曲を 演奏すると思いますが、
その作曲家達も、現在と同じような教科書から、基礎や理論、
作曲法を学んでいたわけではありません。
「こうしたら美しい、綺麗な音楽になる、こうしない方が良い響きになる etc ...」 などと、
作曲する際に、今までに あの素晴らしい作品が生み出された時の優れた手法や技法のひとつひとつに名称を付けて、
それを理論として確立されたものを我々にレクチャー出来るように文章化したものが、
現在の「教科書」となっているのです。
その後に、世界中の人々が、その教科書を必死で勉強し、受験をしたり...
何年もの期間をかけて学んでいる、という仕組みになっています。
何百年もの間世界中で愛され、勉強・研究が続けられていることだけではなく、
その教科書の成り立ちや そこから伝わるプロセス・影響の多大さ、大作曲家達の偉大さというのは巨匠方に頭が下がると共に、
勉強の難しさ、奥深さ、終わりなき研究の追求を思い知らされます。
この成り立ちを知った時からは、
衝撃と尊敬と共に、そこから学ばせて頂いている有り難さと、
その巨匠達から頂いた学びの教科書の要素や課題に苦戦し、挫折しそうになってしまっている時は、
その成り立ちを思い出し、奮起して、勉強を続けさせて頂くようにしている次第です。。